大切なパスポートを安全に保管するための注意事項を知っておくと、安心して旅行や日常生活を楽しめることでしょう。
〇テレビの近くは避けましょう
パスポートにはICチップが埋め込まれています。このICチップは入国審査などで使われる重要な情報を持っています。長時間テレビの上などの磁気の強い場所に置いておくと、ICチップが壊れる可能性があります。
〇防虫剤と一緒には保管しない
防虫剤と一緒にパスポートを保管するのは避けましょう。特にラミネートが変色する可能性があります。ラミネートが変色しているパスポートは、入出国審査で問題になることがあります。
〇カバンの中に入れておく
パスポートはカバンの1番体に近い場所に保管すると安全です。旅行中は特に気を付けて持ち歩きましょう。
〇残存期間をチェック
パスポートの残存期間は旅行計画を立てる際に重要です。入国時に6カ月以上の残存期間が必要な国もありますので、注意しましょう。
〇メモや落書きはしない
パスポートにメモや落書きをしないようにしましょう。ビザ申請や入出国時にトラブルになることがあります。
〇盗難に注意
パスポートは自宅の分かりにくい場所に隠しておきましょう。盗難や紛失に注意し、自分で保管場所を忘れないようにしましょう。
海外でパスポートを紛失したり盗まれたりした場合、焦らずに対処することが大切です。以下のステップを順番に進めていきましょう。
まず、最寄りの警察署に行って、「紛失・盗難証明書」(ポリス・レポート)を発行してもらいましょう。この証明書は、新しいパスポートの発給や帰国後の保険金請求に必要です。紛失・盗難証明書は、あなたが警察官に伝えた紛失時の状況を記録したものです。
次に、日本大使館や総領事館に連絡を取り、失効届と発給申請を行います。在外公館の所在地や電話番号は出発前に調べておくと便利です。失効手続きをする際には、紛失・盗難証明書を持参しましょう。
在外公館で失効手続きを済ませた後、新しいパスポートの発給手続きを行います。必要な書類には、一般旅券発給申請書、戸籍謄本または抄本、顔写真が含まれます。(紛失等に備えて出国時にもっていく人もいます。)発給までの期間は国や状況によって異なりますが、おおむね1~2週間かかります。
〇帰国のための渡航書発行手続き
もしパスポートの受領までの期間が帰国日までに間に合わない場合、渡航書(一時的な旅券)を発行してもらうこともできます。渡航書の発行には、渡航書発給申請書、戸籍謄本または日本国籍を確認できる書類、顔写真が必要です。
〇海外旅行傷害保険を活用する
もし海外旅行傷害保険で携行品が補償されるプランに加入している場合、盗難に遭った場合は一定の金額を限度として保険金が支払われることもあります。
緊急の状況では冷静さを保ち、これらの手続きを進めてください。
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