糖尿病の教育入院

 種類問わず糖尿病と診断された方は一度は聞かれる教育入院。病院にもよりますが、本来は入院はいらない患者でもだいたい一週間ほどあえて入院して糖尿病食を食べたり、糖尿病についてもいろいろ知識を得る、いわば治療よりは勉強合宿みたいな入院です。

 結論的には、可能な方は一度入ったほうがいいです。

注意事項と教育入院したわけ

 ここから先は私が教育入院した時の体験を書きます。あくまで個人の体験や感想になりますことを最初に断ります。

 個々人の状況や病院、担当の医師の方針等により教育入院の内容は変わってきますので、下記内容とは別の体験をする場合もあります。

 また、自身の健康や体調は必ず最寄りの病院を訪ねてください。

 某日、病院で緊急入院となった原因から有無を言わさず放り込まれました。ありえねぇレベルの高血糖値をたたき出してしまったからです。しかも、数か月間で数値が上昇したらしいということなのでその原因を調べる&血糖値を下げる&教育入院という運びになりました。緊急入院を指示した医師は「入院は暇だと思うでしょうが、教育入院も兼ねるから安心してください、暇じゃないからw」と言い渡しましたとさ。そして、文字通りそうなりました。

知識面

 入院初日に糖尿病の資料をどっさり渡されました。(講義スケジュール付きです。豪華や…。)

 暇なときにちまちま読みました。

 また、毎日看護師さんが資料を携えていらっしゃい、担当医があてた項目を講義されました。この部分は人によりやり方は異なりました。担当医もどういう方法が最適か模索しているようでした。

 また、食事療法は栄養士の方が行われます。この食事療法部分は患者の家族の方も希望されたら一緒に受けられるようです。(ここら辺は病院ごとに変わってくる可能性があります。私が入院している病院は可能でした。)

技術面

 ある意味教育入院の醍醐味ですかね…。インスリンの自己注射と自己血糖測定。どちらも説明書をいただき、最初は看護師さんが見本を見せて、それから自分で行います。インスリンは練習セットがあるので最初はそれで練習をしたうえで、自分で打ちます。自己血糖測定は練習セットがないのでぶっつけ本番です。(こちらも練習セットは欲しかった…。)自己血糖測定はいろいろな方法がありますが、基本となる方法を行います。

 どちらも痛くないよ。というのは嘘になりますが、自分で工夫することで痛みを軽減することは可能だと考えております。実際痛くないときはありますから。

 それから、二型の方、インスリンを今使ってないからといっても場合によっては打つ羽目になるときがありますのでこの段階で方法は叩き込む模様です。

結論

 基本的な部分だけはこの時にほぼ叩き込まれるので、あとはそれを自分で応用していくことができるようになりますし、ある程度判断ができるようになります。(食事部分とか)

 費用ですが、高額療養費制度などが使えるのでその上限までです。なお、これに食事代と自分の希望で入った場合は個室代が加わります。

 糖尿病は一生付き合う羽目になる病気なので早めに対策の基礎部分が身につくのは便利だと思います。

 時間と費用が許せる方は受けたほうがいいです。