飛行機の座席の選び方

 飛行機に乗るとき、どの席がいいか、というのは乗る目的や同乗者の有無、どんな関係の人かなどではっきりと分かれてきます。万人向けの席というのはありません。

 外の景色を楽しみたい人は窓の席がお勧めですし、航空オタの方はひいきの席があると思います。

 それ以外の場合も書いてみます。

一人旅の方

 ビジネスマンの方、観光地で動き回ってくたくただったり、海外旅行で深夜到着、もしくは早朝到着で着いた矢先に動きたいので飛行機の中で寝たい方は前方の席、もしくは窓がない窓際の席(と書いていいのか?、この席)がいいです。(たまにあります。)静かなことが多いです。ただ、飛行機酔いがしやすい方は中央部分の席がいいです。一番揺れにくいです。(前方の座席は場合によりますが、案外揺れる時があります。)間違っても後方に座ってはなりません。後述の理由でめっちゃうるさいことが多いです、ハイ。

 また、お勧めしている方もおりますが、座席が広そうでも、バシネット(赤ん坊専用のベビーベッドみたいなもの。飛行機に乗ることが多い方は見かけられた方も多いのでは…。)がある席と非常扉の席は、私はあまりお勧めしないです。(バシネットの近所の席は子連れ家族とぶつかるのでうるさいのはマジでいや、子供が嫌いな人は間違っても近づいてはならないです。バシネット席は貴重なので、できる限りお子様連れの家族に譲ってください。また、非常扉のそばの席は座るための基準があります。そのため、それに適合する方だけですし、(実際に適合しない人が席を取ってしまい、別の人に代わってほしいと頼まれた事例があります。)非常時は早めに飛行機から脱出できないので(脱出の手伝いをするため)、緊急時、

「わしは何が何でも先に出るんじゃあああああ!!!」

の人はその近辺にお座りください。

 ちなみに、この席の乗客は手伝う原因のきっかけは、そうでないと乗客乗員が全滅していた可能性が高い事故が起きたからです。それまではすべての非常扉を乗務員が開けることになってました。しかし、乗務員が開けまわっていたら時間切れ(飛行機大爆発)になっていた事故があったのでこうなりました。個人的に90秒ルールとこれは大事にしてほしい代物です。)

ご家族で乗られる方

 小さな子供がいる方は後方の席がいいです。エコノミー席は安いですし、後方の席は埋まるのが比較的後のことが多いです。早めに予約したら家族で一列に座れる確率は高いです。

 ただ、ワゴンサービスは前方の席から開始されることが多く、後方の席だと希望のご飯は食べれない可能性はあります。航空会社によってはご飯を予約できるところがあるので、そういったサービスも利用すると吉です。

 また、赤ん坊がいる方はバシネットという赤ん坊専用のベビーベッドがある席をお勧めします。ただ、飛行機の中でもこの座席は非常に数が少なく、すぐ埋まってしまうのでできるだけ早めの予約をお勧めします。また、赤ん坊を完全に固定できないので、両親がうとうとしている間に赤ん坊が脱出する事例があるのでくれぐれも目を離さないように。

 また、後部座席に座っていたら万が一の時でも生き残る確率が高いという後部座席神話というのがありますが、実際のところはどの席に座っても非常時に生き残る確率は大体一緒です。(前から突っ込む系事故は前の座席の人の被害が大きいですが、いわゆるしりもち事故の場合は後ろの座席の人の被害が大きいです。後部座席に座っていた人だけが亡くなる事故も起きてます。)間違っても過信してはならないです。

 なお、予約などの段階でひとまとまりになって席をとれなかったからといって、別の人と席を代わってもらうことはやめたほうがいいです。というのも、最近は同じクラスでも席によって値段が違う場合があるほか、事情があってその席に座っている人や、持参している医療機器の関係で一人で二席とっている場合があります。(持参している機器によっては航空会社側の要請でとる場合があります。)対策としては、できる限り早く予約を取るか、旅行に行く方の中にその飛行機会社の上級会員の方がいたらその方に頼んで取ってもらいます。(上級会員は席の融通が利きやすい時があります。)

糖尿病でインスリンを使われている方

 長時間フライトでインスリン、血糖測定をされる方は

「窓の外見たいんじゃああああ!!!」

ではない方は通路席をお勧めします。で、騒音が気にならない方などはトイレ近辺の席をお勧めします。理由は…おのずとわかるはずだ。(滝汗)

 ちなみに、乗務員の方はインスリンの手伝いなどはできませんのですべて自力で行うことになります。使用済み針の廃棄容器も持参です。(廃棄容器はある場合がありますが、できるだけ持参が吉。)

 むしろ、機内でインスリンなどよりも保安検査と税関・入国審査などが難儀かもしれません。何せ物が物ですから。

 ちなみに、長距離フライトなど基本ご飯が出る国際路線の場合はご飯前後はトイレが混雑し、トイレ近辺がにぎやかになるのでそれが気になる方はトイレやギャレー(乗務員の方が食事などを用意するところ)の近くはやめといたほうが吉です。トイレ待ちの方が誤ってそばの席のエンターテインメント画面を触ってしまい、見ていた映画が強制終了、トラブルになった事例があります。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

(こちらの記事は以前別のブログに記載していたものを加筆修正したうえで掲載しております。)